「ラピュールはじめて物語」第2話
2012年8月14日16:40

シリーズ「ラピュールはじめて物語」第2回
当時の事を懐かしく思い出しながら少しずつ執筆しております。
沢山の方に反響を頂き、大変うれしく思います。
これからも応援をよろしくお願いします。

前回は会社を始めたところまで、お話させて頂きました。
さて、富士市に会社を構えて美容機の販売を始めました。この美容機は『ベセム』という名前ですがメーカーが出張先の新潟迄わざわざ美容機を送って下さり「とにかくまず使ってください」とのことでした。

半信半疑ながら、とりあえず試してみました。実はまだやり方も正式に習っていませんでしたので、顔半分を下から上へと施術しただけ。何日か試してみて、鏡をのぞいてようく自分の顔を見てみると…顔半分が非対称のびっこになっているではありませんか。施術した半分だけが引きあがりびっこになったんです。それにしても、ちょっと当てただけですよ!!でも、この効果にびっくりしながらも、これは「いける!」と思いました。それは、まず私自身が購入したいと思ったからです。値段は高額でしたが女性だったら誰もが欲しい商品だと思いましたし、何より自分自身の「かん」を信じようと思い決断しました。家に戻るとさっそく私の母の顔をやってみました。

母は色が黒く、額に深いシワが何本もありましたが、施術10分で色白になりシワも目立たなくなり、見ていた父親が「まるでアイロンをかけたみたいだね」とすごいコメントをしてくれました。その少し失礼なインパクトのあるセリフが気に入り、その場でキャッチコピー「お顔のアイロン」と決まりました。このベセムという商品は数年後ヴァージョンアップされ名前も『ベセムSDX』となりその後も売れ続けました。
余談ですが、その後中国で国際見本市があった時のことです。ベセムのメーカーの社長の話ですが、べセムSDXと全く同じ商品が出品されていたのを見つけたそうです。(俗にいう海賊版)そこで、「これは何ですか?」と中国の出品者に聞いたら「日本メーカーに依頼され作ったものです」という迷反答!!この社長いわく「いつ俺が頼んだ!と言いたかったよ」と笑いながら話していました。それほど、この素晴らしい美容機は国際的にも有名だったんだと、感心しました。

このように良い商品に出会い、また一緒に働くスタッフにも恵まれ、楽しく仕事をスタートする事ができました。順風な航海の始まりと思いきや…世の中そう甘くはないですよね。その後私にピンチがやってきます。そして、その話は次回お話しさせていただきます。

(望月信子)                続きを読む

写真
創業期、デスクワークをしている写真です。試行錯誤の毎日でした。

  

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